パートナーに不満がある時の伝え方

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パートナーに不満がある時、ケンカにならないような上手な伝え方。ケンカはしたくないけど言いたい!って事ありますよね。

今回、Kちゃんから押し付けにならないように自然に上手に不満を伝えたいけど、コントロール感は出したくないとリクエストをいただきました。

そうだね、一方的な言い方は良くないし、そこに思いやりも一緒に伝えられればケンカに発展しないで済む気がします。

 

 どんな時に不満を感じる?

 

どんな時にどう不満を感じたのか聞いてみると

自分のためにパートナーがしてくれたことを余りに主張されると、少し押しつけがましく感じたり、イラっとすることがある。それはあえて言わないでいいんじゃないの?言わない美学ってあるよね?

ということでした。

 

あるある~。良かれと思ってしてくれたのはわかるんだけど、そんなにリアクション求められてもなぁ・・・別に頼んでないしなぁ。なんて可愛くない気持ちになること、あります。あれはなんだろうね。

こっちも迷惑に感じてる訳ではないし、むしろ嬉しいこと、ありがたいことのはずなのにせっかく〇〇したのに・喜んでくれると思って・なんで分かってくれないのそう言われた途端にイライラがむくむくと湧いてきて「うん、ありがとうね。でも私、頼んでない。」そんな背筋も凍る言葉を言いそうな衝動に駆られるんです。

でもこれは絶対に口にしちゃダメだもんね。これじゃ話し合いにはならないしただ相手を傷つけるだけ。

 

私史上最悪のクリスマス

 

私にもあったなーそういうの。彼が私を喜ばそうと思ってしてくれたことが、私にはあまり届かなかったこと。以前付き合っていた人が初めてふたりで過ごすクリスマスイブの時に、すごくすごく頑張って素敵なホテルを取ってくれた。でも夕ご飯の後、軽く散歩をしていたら体が冷えたからなのか酷い頭痛が襲ってきてしまい、素敵なホテルの部屋で休んでいるうちに日が変わってしまった。

そして私史上、最も悲惨なクリスマスが幕を開けた。

目が覚めると部屋は薄明かりが灯り、頭はまだぼんやりとしていた。携帯の液晶に目をやると、そこには25日の文字。カーテンの隙間から見える湾岸のイルミネーションが頭を刺激し、ふと視線をずらすと彼はソファに座っていた。私に背を向けて静かに俯いていた。テーブルにはビールの缶と吸い殻の溜まった灰皿。瞬時に私は察した。彼は泣いている。

 

:ごめんね?大丈夫?ちょっとまだ具合よくな・・・

はぁ・・いや・・俺さ・・なんか自信なくなってきちゃった。愛されてる自信ないよ。こんなんじゃ。せっかく初めてのクリスマスでさ?俺こんなバカみたいに高い部屋取ってさ?6万くらいするのにこんな・・ずっと一人で過ごして・・具合悪いのは仕方ないんだけど・・はぁ・・本当は散歩の後は部屋で映画見てゆっくり過ごすはずで、その後はゆっくり話ができたらって思ってた。

 

私はただ黙って彼の言い分を聞いていた。正確に言えば言葉を失っていた。もっと正確に言えば心のシャッターがその時閉じかけていた。そしてこうも思っていた。

はぁ・・って私もため息だわ。こっちも好きで寝てるんじゃないのに。体調悪いのに全然心配してないの?大丈夫?とかなんか一言もないの?なんだよもう最悪なクリスマスだなこれ。今すぐ帰りたい。

 

その後、私は謝りながらも違和感を感じていた。なんか違う。気持ちを伝えて修復して前に進みたいのとも違う。ダメだ。実はもうダメだと感じていたがそれを見ないふりをしながら迎えたクリスマスだった。

彼には彼の思いがあり、私には私の思いがあった。そんな聖夜でした。こんな風に気持ちがすれ違っている私たちがうまくいくわけもなくサヨナラになりました。

思い返してみてもどこかモヤモヤが残りますが、こうして揉めるときはどちらか一方が悪いってことはないので私にも反省すべき点があると思います。

 

私の反省すべき点

 

なんであの日の私は体調を完璧に仕上げて来れなかったのか。そこに尽きます。そこだけが本当に悔やまれます。

人はどうしても慣れてしまうもの。私はシティーホテルの普通の部屋にはもう一切驚けないと思います。部屋に入って「きゃー!すごーい!」とかもう無理なんです。それがいくらクリスマスイブでいくら素敵な夜景が広がっていても。六本木やお台場や汐留の見慣れた夜景には特に何も感じません。何度も経験したので仕方がないんです。本当はみんなそうでしょ?ね?

この話を踏まえて次のテーマを読んでみてください。

 

「察する」と「言わない美学」 

 

さっきの私の経験談に当てはめると

そんなに高い部屋を用意してほしいなど望んでいない:具体的な金額を言うなんて品がないでしょ。そこは言わない美学。けど私も彼の思いを察してもっとオーバーに喜んだり、悲しい気持ちにさせた時に優しい言葉をかけてあげられたんじゃないかと思います。

 

誰かのために何かしてあげるとどうしても感謝されたくなってくる。初めは純粋な好意だけで相手を思いながらできていたことでも、相手がそれに気づかないままで、労力や思いに見合った言葉をくれないと、いつしかそれは不満に変わるものかもしれない。

 
あなたはどうだろうか。あなたは一生懸命、家中をピカピカに磨き上げ、お料理も腕を振るって相手の好きなものを用意した。一日中家事を頑張って結構クタクタだ。帰ってきた相手はいつもより少し片付いてるなーと感じたぐらいで大した反応もないしかも夕飯も済ませてきたと言う。

 

そういう日が何日も続いたら物足りなくなるはずだ。見返りを求めてやり始めた事ではなくても、なんかちょっとくらいないの?ってなってしまいそう。

 

自分のために何かしてくれたことに気付いたのなら感謝の気持ちを述べるべきだ。そこに言わない美学は通用しない。しかし察してほしいは少し傲慢かなと思う。察することは苦ではないし、むしろ自発的にしていきたいけどこの場合は相手に望むことではないと思う。自分にできることが相手もできると思ったらいけない。

 

気付いてほしいなら言っちゃえばいいと思うし、してくれたことに対して察することができなかったら気付かせてくれた時に感謝を表せばいいだけ。でも基本的には何かをしてあげる時は、自分が好きでやっていることだと納得してやるのがいいと思う。見返りなんか求めるから自分が辛くなる。

 

話し合いのときの空気感

 

話し合う上で必要なことは、私はあなたの味方であって決して敵ではないんだよ、という確かな信頼関係がベースにあることを空気感で伝えることかもしれない。空気感は、話す時の態度や声のトーン、表情で作られる。

怒っていること、気になることを感情的に伝えてもきっとその熱量だけが目立ってしまって、冷静な話し合いにはならない。 相手の気持ちに寄り添う姿勢が見えないと相手は辛いだけだ。

もし私があの後彼と話し合えたとしたらこう話すだろう。

一緒に楽しく過ごすためにいつもたくさん考えてくれてありがとう。クリスマスの部屋、すごく素敵だったね!嬉しかった!でもあの時ふたりとも優しくできなくて悲しかった。体調悪くなったのもごめんね。私は部屋で一緒に過ごせるだけで幸せだから来年は豪華なホテルじゃなくて部屋でケンタッキー食べて過ごそう!

感謝を交えながらも次回はこうして欲しいと要望も伝える。不満だ!とぶつけるのではなく改善に向けての未来ある話し合い。突然爆発したり、過去を蒸し返したり、伝え方を間違えると相手のプライドを傷つけたり一緒にいて疲れる存在となってしまうので注意が必要。

 

できたら隣に座って相手の手を握ったり、自分の膝に相手の手を置いて自分の手を重ねたり、相手の肩や背中に触れたり、軽いボディータッチをしてぬくもりで安心感を与えながら話してみると良いかも。

Kちゃん、少しでも役に立てたらいいな!応援してます。

間違っても私のように最後の最後でブチ切れないように。(結局失敗しちゃった!笑)